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たまらん坂の家

忘れられていた天井懐、床下を使い切る狭小住宅の可能性。

狭小住宅において如何に物理的な広さを確保し、空間に広がり感をもたせるかは普遍的なテーマである。そして、その小さな空間にどのようにモノを収納し、どのように居心地のよい場所をつくりだすかということも合わせて求められる要素である。
そこで、天井懐、床下といった存在を忘れられがちな部分に着目した。屋根および各階の床をそれぞれ上下2枚に分解し、その各々の2枚の板を上下から任意にくり抜くことで、食事をするところ、くつろぐところ等のいくつかの場が生まれ、そのどちらにも属さない隙間は収納として利用され、間接的に居住面積を補う。くり抜いた穴からは視線が抜け、光が差し込み、風が抜け、建物全体が緩やかにつながる空間となった。

掲載誌:新建築住宅特集2010年5月号
            日本建築学会作品選集2011 他多数