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ふじみ野の家「くり抜く」ことでつくり出される「場・光・影」

畑に隣接する北側以外は住宅が密集する東京近郊の住宅地。要望される面積を確保するため、建蔽率いっぱいの平面形状とし、斜線制限をクリアした中で気積が最大となる骨格をつくった。そこから「くり抜く」という引き算の行為で玄関ポーチや2階のバルコニーなどを設け、容積率をクリアしている。そして、この「くり抜いた部分」に窓を設けることで陰影のある多様な「場」を内部空間にもたらし、光と風を取り込みつつも近隣からの視線を遮る計画となっている。ハイサイドライトの下部に仕込まれた間接照明の光が、吹き抜けと階段上部の天井に反射し、柔らかな光を室内に落とす。この部分が建築と一体化した、この家の一つの大きな照明器具となっている。

コンフォルト 2012年10月号 建築知識 2013年12月号 他多数

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