WORKS

「隅」空間を広く感じさせる試み

「広さ」を感じさせる要素は2つ挙げられる。空港のように端から端まで見えないほど距離があると「大きな部屋」と感じ、江戸城大奥のようにどこまでも部屋が連なると「部屋数が多い」と感じ、何れも「広い」と認識される。実際に広ければこの二つの共存は難しいことではないが、面積の限られた敷地では、前者は敷地の端から端まで少しでも長い距離を見通せるようにつくり、後者は今いる部屋と隣接する部屋とのつなぎ方でその先にも部屋が連なることを予感させる。「開口」と「素材と色」を使って「光」のうつろいで錯覚を起こし、この二つの要素を共存させ広さを認識させる。

日経アーキテクチュア(2020-6-25号)

  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS
  • WORKS