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鎌倉浄明寺の家大地と連続する土間と景色に開く方形屋根

大地に連続した土間と景色に呼応した方形屋根鎌倉の谷戸に挟まれた小高い丘の頂。岩盤の表層を柔らかい土が覆う、この地域特有の地層が形成されている。敷地レベルは入口道路面より表層土分上がっている状態であったが、建物の部分のみ表層土を払い、基礎底盤を直接岩盤に置いた。入口道路から建物までのアプローチも、表層土をかき分け緩やかに建物内の土間へと続く。単純な正方形の平面形状に構造的に安定した方形の屋根を架け、無柱の大屋根空間をつくった。 考えの原点は「竪穴式住居」。さらに土間の上に床を1枚加えて屋根を大地より少しもち上げ、立体的な空間へと変化させた。2層部分は軒先側にいくほど天井が迫り、反対に中央は遥かに高い。方形屋根の架かる4辺それぞれは、山と谷、集落、そして空が広がる恵まれた環境で、それに呼応するように軒先をめくり上げ、景色の違う4つの間をつくった。めくり残した軒先四隅は、床を切り欠いて土間からの吹抜けとし、上下階を繋いでいる。 夫婦ふたりと猫2匹。人のためだけ猫のためだけの偏重した設えではなく、小さな箱の中に気配をも回遊する、それぞれが思い思いに過ごし共存できる空間を目指した。

新建築住宅特集2020年5月号

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