南青山の家光と緑を堪能するスキップフロアの住まい
港区の建物密集エリアに位置する仕事場を併設した都市住宅。敷地は南北に細長く、前面道路と半層分ほどの高低差があったため、平面的、断面的にボリュームをずらすことで屋内への自然採光を確保している。北面のファサードには編み込むようにブロックを積み上げ、下階へはブロック越しに淡い光を取り入れ、上階からは眺望を確保できるようにし、フロアで区切られた場所それぞれに特徴ある空間としている。地階の駐車場から続く仕事場は街と連続しており、地階の仕事のエリアを地上階にある居住エリアまで緩やかに侵食させている。中間階に位置するベッドルームとパウダールーム、バスルームなどは夫婦二人だからこその平面計画、家具配置、デザインになっている。上階ほど自然光を取り入れるやすく、部屋が明るくなる計画となっており、リビング、ダイング、ルーフテラスと半層づつフロアをずらして積層させていて、全方向から使えるキッチンがそれらの場所を繋いでいる。
I'm home. no.130 (2024年7月号)